8月の勉強会とおもちゃ。


8月も残りわずかとなりました。ひと雨ごとに、ほんのちょこっと暑さがひいてきているように感じます。昨晩は鈴虫が鳴いていました。

針灸院の中は、なるべくクーラーを控えながら、来られる方に合わせてスイッチ付けたり消したりして快適温度に努めてます。ペパーミントのアロマスプレーを扇風機の風にほんのりのせると、体感温度が少し涼しく感じられていい具合です。

今月は4週連続で勉強会となってます。
「また、行かはるですか!」「それより婚活でしょ!」と言われ、笑ってしまいました。
「そんなに勉強することあるん?」とも言われますが、あるんですー。
もっと役立てるようになりたいという思いがあります。
そしてもしかしたらそれ以上に、「知りたい」という欲求がめちゃくちゃ強いんやと思います。
同じ目と、同じ手を持っているのに、なぜ自分には分からないのか、感じられないのかというのがくやしい。負けず嫌いなんでしょうね。

日々の施術を通して学ばせてもらっていることは多いです。
もちろん、知識を得るだけが勉強ではありません。
けれど、自分一人ではどうしても思い込みに気付かないこともあります。
となりで注意をしてくれる先輩もいません。
施術も、言葉(考え)も、振る舞いも、ひとりよがりになっていないかな?と問うていく必要があるなぁと。お山の大将ではこまっちゃう。
年始に独立してから特に強く感じるんです。
そういった意味でも、勉強会で先生方とお会いして学ぶことはとても貴重な機会になっています。
最近は、打ち上げの飲み会も楽しみになりつつありますが(笑) 本音が聞けるそれも大事な時間です。

生涯研修会に始まり、9日のJPAA研究会では「足関節(足首)捻挫における、鍼灸治療及び、その他のケア、そしてリハビリから復帰まで」という内容でした。

当院にはスポーツ中に怪我をされた方も来院されています。

スポーツ外傷に対する鍼灸治療(平成23年度)←クリックすると見られます。

開業する前のデータになりますが(これ以降のデータは作れてません…)、上記のように捻挫の中でも足首は多くあったので興味深く行ってきました。

そして17日は身体呼吸療法の勉強会でした。

身体呼吸療法は、7年ほど前?に仲間の先生に教えてもらい、初めて勉強会に一度だけ参加しました。その当時はあまりに理解できなくて、「これは自分にはできひんな」とあきらめました。
そして、去年からまた改めて学び始めています。
今回の勉強会でのテーマは「脳」でした。
えー、ぜんっぜんついていけなかったです。知識がどうこうというよりも感覚的にも捉えることができませんでした。
ちょっと落ち込みそうになり、いやいや当然やわと思い直しました。凹むということは、どこか自負があったのでしょう。
新しいことを学ぶ時には、まっさらでなくては。
まだまだ始めたばかり。これからなのです。
今後は、基礎をやっていきたいと思います。

後日、仲間の先生に教えてもらった本とおもちゃを買いました。

これです。

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ブレインブック みえる脳 養老孟司監修

この本は写真とCGが満載でとてもワクワクする本です。小中学校時代は「資料集」が大好物でしたが、それに近い感覚で読めます。
遊びながら学んでいこう。

 

(注意)以下に、頭蓋骨や脳の模型の写真が出てきます。

ご気分を悪くされたら、すみません。

 

立体パズル 頭解剖モデル

頭の骨と脳、血管がパズルになっていて組み立てられるものです。

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ちょっと小さかったのが残念ですが、お値段のわりには優れた模型だと思います。

さっそく、うれしがって受付に置いています。

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ぼくとしては心が躍るようなおもちゃです。

チラッ。

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パカッと開くこともできます。えー、これ以上の写真は自粛します。

最初は開けたまま置いてましたが、どうも少し無気味にうつってしまうようで。来院の方との温度差を感じてしまったので今は蓋をして置いています。

本もパズルも受付に置いておりますので、どうぞ手に取ってご覧ください!

 

 

 

生涯研修会 8/3


8月3日(日)、京都府鍼灸師会の生涯研修会に参加しました。

一年を通じた学びのプログラムで、今年のテーマは「多様性のある鍼灸医学および特殊鍼法」。

今回は、墨灸(すみきゅう)の施術を見せて頂き、体験もさせてもらいました。

一口にお灸といっても様々な種類があります。

その中で墨灸は、「薬物灸」という分類に入ります。

・薬物灸とは?

『皮膚に対して刺激性をもつ各種の薬物を使用し、患部に塗るか貼って局所の充血や、発疱などをさせるものである。(中略)今日の各種の湿布、鎮痛のための貼付膏薬もこの一種といえる』「図解 鍼灸手技マニュアル」より

ちょっとかたいですね。つまり、「貼るお灸」、「塗るお灸」ということになり、「火を使わないお灸」でもあります。

その薬物灸の中の墨灸。

・墨灸とは?

「墨灸」は、鍼灸の専門学校時代に名前だけはチラッと聞いたことがあるようなないような(寝ていたのか…)くらいの記憶で、どんなものなのか知りませんでした。

起源は朝鮮半島からだそうで、日本では駒井一雄博士(京都大学医学部卒業)という先生が昭和の初めに普及に努められ、とくに滋賀県を中心にして広まったとのこと。

黄柏(おうばく)という生薬(消化促進・健胃整腸)を煎じてその液で墨をすり、麝香(ストレス改善他)、樟脳(鎮痛・血行促進他)、ヨモギなどの生薬を混ぜてできているそうです。

そうしてできたものを綿棒で経穴(ツボ)に塗ります。

すみ

貴重な初体験です。

この黒いところが墨灸です。

墨の香りがプーンとします。麝香や樟脳など芳香性の生薬も入っているので、独特の香り。

質感は「ネチョッ」と「ドロっ」の間くらい。

「ごはんですよ(海苔の佃煮)」より粘度が高く、生薬の粉末が入っているので、ちょっとジャリジャリとした感触。

塗った後は、少しスーッとするようなヒリヒリっとした感覚(樟脳の作用でしょうか)でした。

この墨灸は、火を使いません。

したがって、小さなお子さんの「おねしょ」「夜泣き」「疳の虫」などにも多く使われてきたそうです。

今回は、実技も拝見しました。

すみ2

たくさんの大人に見られる中で、がんばってくれています。

 

墨灸の講義の後は、「三穴五鍼法」という喘息症状に対する鍼灸治療、そして「ぎっくり腰と慢性腰痛の相違」という演題で非常に実践的な内容を教えて頂きました。

ありがとうございました。

 

参考文献 「図解 鍼灸臨床マニュアル」尾崎昭弘著 医歯薬出版株式会社

リンク先 黄柏 麝香 樟脳 「Wikipedia」

お盆期間中について。


8月になりました!

きびしい暑さですが、お元気でしょうか。

お盆期間中についてのお知らせです。

特にお盆休みはなく、平常通りです。

例年はお休みを頂いてきましたが、お盆期間の方がご都合良い方もいらっしゃるかなと思いまして。

お待ちしています。

よろしくお願いします。

おぼん